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Twitter開発者ポリシーを分かりやすくアップデート

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水曜日, 2020年3月11日水曜日

Twitter開発者ポリシーは、開発者の皆さんがTwitterを使った開発を始め、Twitterと共に成長して行く助けとなるよう策定されています。また、Twitterを使う人や、サービスを提供する人たちの安全とプライバシーを守るという、私たちのコミットメントの重要な一部でもあります。しかしこれまでは文章や書き方が分かりにくく、そのことがポリシーに従うことを難しくしていました。そのため私たちは本日、一連のルールをよりシンプルで明快なものに変更しました。

私たちはTwitterを使う人たちに安全と安心を約束してきました。そのためには、明確な一連のルールを設け、Twitterデータにアクセスして開発を行う人たちのレビューを徹底することが極めて重要です。私たちが最初に講じた主な措置の1つは、2018年7月に行った新たな開発者レビュープロセス(英語)の導入でした。それ以来、私たちはTwitterデータを扱う開発者コミュニティの成長を図ると同時に、開発者の皆さんがどのようにデータを扱っているのかをより良く理解しようとしてきました。

具体的な内容:

  • 100万件近くに上る開発者からのAPIアクセス申請をレビューし、その内の75%を承認しました。
  • より積極的なアプローチを採用し、継続的に不正利用者を排除することで、開発者プラットフォームの健全性を向上しています。その結果、過去6ヶ月の間に144,000件以上のアプリの利用を停止しました。
  • 開発者申請フォームを、よりわかりやすく、使いやすい形に設計し直しました。

私たちは、次世代のTwitter APIの構築に取り組むにあたり、より多くの開発者の皆さんに、幅広いTwitter APIの活用方法を提供したいと考えています。一連のルールをより明確で現実に即したものにすることで、Twitterを使った開発がより理解しやすくなります。そのような理由から、よりわかりやすい形に新しい開発者ポリシーを更新し、8つあったセクションを4つに減らすと共に、現在および今後において開発者の皆さんがAPI上で行う多様な開発方法に対応するためのアップデートが行われています。

以下、最も重要なアップデートの概要:

  • 学術研究 – これまでもTwitterデータを使った学術研究の中に印象的な事例がいくつかありました。それらは特に、スパム、不正利用、または公共の場での会話の健全性に影響を与える可能性のあるその他の分野を、より良く理解するのに有用なものです。こうした分野の研究において、非商業的な目的でのTwitter APIの利用が可能になりました。
  • 学術関係者のための再シンジケーション* - 学術研究をさらに支援するため、Twitterデータの再配布に関するルールをもっとシンプルにしています。研究者が学術機関を代表して非商業的な目的(相互評価など)のためだけに研究を行う場合は、ツイートIDやユーザーIDを数に限りなく共有できるようになりました。
  • 開発者使用事例の承認 – Twitterデータの使用事例は常に変わり続けています。 新しい使用事例がでてきた場合は開発者コミュニティの皆さんの協力の元、それらが合理的でルールに則っているかを確認していきます。新しいポリシーは開発者の皆さんが、使用事例に変更がある場合、いつ、どのようにして私たちにアップデートする必要があるのかを、より明確に定義しています。
  • APIベースのボットアカウント** - 全てのボットが悪いわけではありません。質の高いボットはTwitter上の体験を向上させることができます。新しいポリシーは開発者に対し、ボットを運用している場合は当該アカウントがボットであるかどうか、そしてその背後にいる人物が誰であるのか、アカウントのバイオやプロフィールで明示することを求めています。そうすることで、何がボットで、何がボットではないのか、Twitter上の全ての人がより簡単に把握できるようになります。
  • Twitter以外のデータとのマッチング*** - Twitter上の人々のプライバシーを守るため、Twitter以外のデータとマッチングを行う際に、許可される場合とそうでない場合の具体的なシナリオが開発者ポリシーに記載されました。もしTwitterアカウントに他のデータを使って作ったプロフィールを関連付ける場合は、アップデートされたポリシーに従う必要があります。

また、ポリシーの構造的な変更に合わせて、Twitter Developer Agreementの言語の一部を更新しました。新しい開発者契約には、ライセンス対象マテリアルおよびTwitterコンテンツの削除に関する追加要件が含まれています。

Twitterは、教授、研究者、個人などTwitter APIとTwitterデータを使用するすべての人を開発者とみなしているため、それらを使用する際は必ず開発者ポリシーを確認し、準拠していただくようにお願いしています。

今後について

次世代のTwitter APIの構築を続けるにあたり、私たちは開発者の皆さんに、新たなTwitterデータの活用方法や公共の場の会話を促す方法を、提供するための新製品も検討しています。私たちはコミュニティに対しオープンなAPであることに誇りを持っており、APIの環境を常に改善していきたいと考えています。その目的のために、新しいAPIの機能や新製品の初期バージョンへのフィードバックを送るテストの場として、「Twitter Developer Labs」を今年のはじめに立ち上げました。

公共の場の会話のために開発者プラットフォームを改善していく一方で、全ての開発者の皆さんにはこれらの変更をご確認いただくことをお勧めします。そして、もし何かお気づきの点やご意見がございましたらLabs上でぜひお問い合わせください。皆さんと一緒にAPIの未来を作り上げていくことを楽しみにしています。

*再シンジケーションとは、サードパーティーへのTwitterコンテンツの再配布のことです。

**APIベースのボット以外のアカウントとは、常に人間が手動でツイートやダイレクトメッセージを作成、公開、操作するアカウントのことです。ボットアカウントとは、これらの行動が何らかの方法で自動化されるアカウントのことです。

***このルールは開発者ポリシーに新しく追加されたものですが、昨年アップデートした使用制限に関するページ(英語)には記載されていました。

 

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