#ワールドカップ Twitterデータで見るPK戦

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金曜日, 2014年7月4日金曜日

遂にベスト8が出揃った #ワールドカップ、Twitterのデータからはピッチ上の様々なドラマが浮かび上がります。このブログでも何度かご紹介した、1分あたりのツイート数(TPM)はツイートが最も盛り上がった瞬間を示すものですが、逆に試合中には世界中がTwitter上で沈黙する瞬間もあります。

例えばベスト8進出を賭けた、現地時間6月28日のブラジル  (@CBF_futebol)  対チリ (@ANFPChile) 戦。もつれこんだPK戦で、ゴンサロ・ハラ選手がシュートに失敗、ブラジルの勝利が確定した瞬間、今大会最高となる388,985 TPMを記録しました(今日現在)

では、この爆発的なツイート数の要因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。特定のキーワードの1分あたりのツイート数(TPM)と共に、より詳細に1秒あたりのツイート数(TPS)に着目すると、興味深い事実が浮かび上がりました(TPM / TPSについては注釈を参照)。

ブラジル(#BRA)対チリ(#CHI)の試合では、延長戦になっても決着がつかず、PK戦が行われました。下のグラフは、この時のTwitterのTPSの動きを示しています。青がツイート数の増加、オレンジがツイート数の減少です。PK戦が行なわれている間、似たような折れ線の上下動が繰り返され、チリのPK5本目、ゴンサロ・ハラ選手のシュートが失敗に終わり、ブラジルの勝利が確定した直後から一気にツイート数が増加した様子が、グラフ後半でわかります。また、拡大部分はブラジルのPK1本目、ダヴィド・ルイス選手 (@DavidLuiz_4) の動きとツイートの変化を表しています。

#ワールドカップ Twitterデータで見るPK戦

こういったツイート数の増減は今大会の多くの試合において見られる現象です。Twitterは人びとの心を鮮明に映しだします。PKでのシュートの瞬間が近づくたびに試合にのめり込み、主審が笛を吹くその瞬間には全神経がキッカーに集中。Twitterは、ほぼ無音状態になります。そして、ボールの軌道の行方によって、世界中から歓喜、失望、歓声と高揚感のツイートが爆発するのです。

注:文中における「TPM」は特定のキーワードに基づく1分あたりのツイート数を示し、「TPS」はTwitter全体における1秒あたりの総ツイート数を示します。