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2022年第1四半期におけるインクルージョン、ダイバーシティ、公平性、アクセシビリティに関するTwitterのグローバルな取り組み

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金曜日, 2022年5月6日金曜日

Twitterは将来をより良いものにするための活動に注力しています。2020年にTwitter社員の5か年目標(英語名Tweepforce representation goals)を発表して以来、Twitterはインクルージョン、ダイバーシティ、エクイティ(公平性)、アクセシビリティ(IDEA)について大きな進歩を遂げてきました。IDEAの取り組みを米国で加速させただけでなく、明確な意思をもって世界中で拡大させています。この取り組みは1つの国や地域に留まるものではなく、グローバルでインクルージョンを追求することで、真の開かれた会話の場をつくることができると、Twitterは考えています。

Twitterは2022年初頭にも、「共に飛躍しよう(Lift as we rise)」をテーマとした2021年度年次IDEAレポートを公開しました。そこでは、全世界における新たな3つの社員グループ(退役軍人、障がいを持つ社員、LGBTQIA+のアイデンティティを持つ社員)について取り上げたほか、全世界の女性社員、米国の黒人社員・ラテンアメリカ系社員の定着率について初めて言及するなど、多様性に関するさまざまなデータを発表しています。

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それから3か月が経ち、各項目の達成率にわずかながらのギャップがあるものの、Twitterの取り組みが順調に進んでいることを今回お知らせいたします。

たとえば、2025年に向けた米国のマイノリティグループ人材に関する目標を2年前倒しで達成できる見込みが明らかになりました。このマイルストーンの達成に際して、Twitter社員の5か年目標に関する新たなビジョンが必要であり、もっといえばグローバルなインクルージョンを追求したものでなければならないという意識が高まっています。このブログでは、TwitterがIDEAを追求する上で役立つ情報を得るために全世界で行っている取り組みについて以下で説明します。


Twitterは引き続き、リーダーシップの多様化、全世界の女性人材への投資、米国のラテンアメリカ系人材の積極的な採用に向けた取り組みを拡大する必要があることを強く認識しています。最新のデータについては、Twitterのウェブサイトにある採用ページをご覧ください。

 

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セルフIDプログラムの拡充

Twitterを日々利用している人々の多様性があるからこそ、会社としてもそれを反映し、成長しなければなりません。Twitterでは、社員が、人種および民族(米国)やジェンダー(全世界)について任意で自己報告するセルフIDプログラムをすでに導入しています。今回、グローバルにインクルージョンを追求するため、さらに内容を充実させる必要があると考え、プログラムを一新しました。その概要は以下のとおりです。

  • 私たちが掲げる「セルフIDとは、インクルージョン、ダイバーシティ、公平性、アクセシビリティに関する取り組みに役立つ情報を得るために、雇用者が社員に任意で個人情報を共有するよう求めるプロセスを指します。
  • Twitterは、全世界の社員に対応できるよう、セルフIDのカテゴリーを増やしました。
  • 新たなセルフIDでは、障がい、性自認、軍歴、人種、性的指向のカテゴリーが追加されたほか、養育・介護状況、学歴、言語、宗教、社会経済的背景についても質問しています。

Twitterは、このような方法で、Twitterだけでなく業界全体を牽引するように努めています。以下では、セルフIDの制作の過程をご紹介します。

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  • 全世界のビジネス・リソース・グループ(BRG)のリーダーとの連携:Twitter社員のすべてのアイデンティティを100%正確に把握するのは困難であるということを理解した上で、TwitterはまずBRGコミュニティとの連携に取り掛かりました。最初に文化的な違いからくるインサイトや知見をBRGコミュニティからインプットしたことで、適切かつ可能な限りインクルーシブな質問項目を作成することができました。BRGコミュニティは、この取り組みを支持し、Twitter全社で質問への回答を促す重要な役割を担っています。BRGについて詳しくはこちらをご覧ください。
  • システムの選定:人事システムチームがさまざまな調査ツール・システムをレビューし、適切なUXとデータ分析を実現するためにそれぞれの可用性、機能、適切性を評価しました。最終的には、重要な機能(回答の複数選択、社員の選択に基づいた次段階のドロップダウンオプションなど)を利用できるカスタムプラットフォームのWorkdayを採用しました。
  • アクセシビリティの向上:障がいをもった社員も参加するセルフIDプログラムを実現するために、アクセシビリティ向上センターチームとITチームが、ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドラインの「AA」基準を満たすべく尽力しました。このほかにも、すべてのTwitter社員やTwitter利用者に対するアクセシビリティを確保するために、私たちはさらに努力しなければなりません。
  • 現地法の遵守:法務チームが現地法の順守に取り組んだことにより、全従業員の97%に任意でのアイデンティティの共有を求めることができました。特定の機密個人情報を求めることが望ましくない、または法的に許されていない国や地域があることを考慮し、匿名調査を実施しました。
  • プライバシーの確保:プライバシーチームが、全世界の複雑なデータプライバシーに係る規制を順守するよう指揮しました。社員数が極めて少なく、開示されたセルフIDが特定される可能性があり、データプライバシーに関する懸念のあるオフィスでは、セルフIDプログラムを拡大しませんでした。また、データのアクセス、保管、削除についてプライバシーチームと連携し、セルフIDプログラムの信頼性を確保しました。
  • 社内コミュニケーションの充実:社員の間での認知を向上し、参加を最大限に促すために、人事部やBRGが推奨するマルチチャネルのソーシャル戦略を社内広報チームと協力して実施しました。その例として、ハウツービデオ、データプライバシーや同意に関するメッセージ、豊富なFAQ、イントラネット上の専用ランディングページ、この取り組みを支持するエグゼクティブのメッセージ、キャンペーンビデオなどがあげられます。

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グローバル・ダイバーシティ・フレームワーク

グローバル企業として、Twitterは全地域で社員の多様性を保証することを重視しています。しかし、全世界レベルで多様性を定義することは容易ではありません。今回拡大されたセルフIDプログラムを通じて得た社員に関する情報を補うために、Twitterが事業を行っている全世界の市場についての調査を実施しました。そして、その調査結果に基づき、多様性の定義やあらゆる地域でこの取り組みを推進する方法の検討をサポートする「グローバル・ダイバーシティ・フレームワーク」を作成しました。特に注目した調査結果は、以下の2つです。

  1. 世界の全地域に共通するカテゴリーやマイノリティグループが数多くあり、それにはTwitterが最重点領域として取り組んでいるジェンダー、民族および人種、障がい、LGBTQ+などが含まれてる。 
  2. 一方で、言語、宗教、社会経済的状況に関連した固有のマイノリティコミュニティや歴史的に疎外されてきたコミュニティが、各国で存在している。

今後の取り組み

セルフIDとグローバル・ダイバーシティ・フレームワークは、始まりにすぎません。Twitterは、これらの取り組みを通じて、各地域で特に歴史的に疎外されてきたコミュニティにとって適切なIDEAプログラムを実施するための考え方を学びました。

簡単に言えば、この2つのプログラムは意識的にインクルージョンを推進するために考案されており、Twitterのポリシー、手続き、プログラム(能力開発、メンターシップ、スポンサーシップなど)、昇進、業績管理の公正性を評価するときに役立ちます。そして重要なのは、セルフIDとグローバル・ダイバーシティ・フレームワークを組み合わせることで、Twitterのあらゆる要素、レベル、地域における採用の違いを特定することができ、さらには未来に向けてグローバルなインクルージョンに関する目標やターゲットを設定するための土台となる根拠を得られるということです。

Twitterは、グローバルなインクルージョンを追求した新たなTwitter社員の5か年目標を導入する準備を迅速に進めています。今年は、ターゲットを定めた採用プログラムを全世界の各地域で試験的に実施する予定であり、アイルランド、インド、シンガポール、英国ではエンジニアリングおよびテクノロジー分野の女性人材、ブラジルでは黒人人材の採用に注力します。

Twitterは、これらの取り組みが人材の採用だけでなく、人材の維持とも強く結びついていることを理解しており、引き続き全世界でインクルージョンプログラムとリーダーシップの育成に重点的に取り組みます。2021年7月のブログ「Cultivating Inclusion」(インクルージョンの促進)で詳しく説明した内容に加え、ここではTwitterの最近の取り組みと今後の予定を紹介します。

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  • グローバルなBRGリーダーシップ人材:Twitterは、世界中の地域でBRGリーダーシップのグローバル化を推進しています。2019年には、BRGグローバルリーダーシップチームの25%以上を米国外のメンバーにするという目標を設定しました。現在では、グローバルリーダーシップの30%が、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、アイルランド、日本、メキシコ、シンガポール、UAE、英国などの出身です。
  • #UntilWeAllBelongツールキット:IDEAを重視した学習コースや能力開発コースを考案、拡充し、インクルーシブな社員やリーダーの育成に取り組んでいます。Eラーニングにより、言葉の重要性、文化の垣根を越えた仕事、インクルーシブリーダーシップ、人種差別対策、偏見の打破、アクセシビリティといったトピックを自分のペースで学べるようになる予定です。また、世界中の各地域に特化した学習をさらに強化するために、特別なIDEAトレーニングを考案し、特定の国や地域の差し迫った課題に関する調査やワークショップを行えるようにします。
  • グローバルメンターシップの拡大:職能開発やキャリアアップにはメンターシップが極めて重要ですが、Twitterではこれまでメンターシップの利用機会が公平に提供されてこなかったと考えています。そのため、グローバルなインクルージョンとアクセシビリティを追求した「Mentoring@」を考案しました。まずはBRGコミュニティで試験運用を実施しており、第1回には1,000人の参加者が集まりました。現在は第2回が開始されたばかりで、今年中に全社に拡大する予定です。
  • スポンサーシップ:2022年には中堅社員向けのスポンサーシッププログラムを導入します。Mentoring@をベースとしたこのプログラムでは、スポンサーであるエグゼクティブと歴史的に疎外されてきたコミュニティの人材や女性役員のペアをつくり、円滑なキャリアアップを手助けします。
  • エグゼクティブの育成:既存の能力開発プログラムを補完することを目的として、トップレベルの女性社員の影響力を高めるための新しいエグゼクティブ育成プログラムを導入しました。また、リーダーシップ育成戦略をパーソナライズし、マイノリティグループの優秀な社員や重要な人材の影響力の強化に取り組んでいます。
  • #UntilWeAllBelongサミット:上記に加え、シンガポールで2021年サミットを開催したほか、日本・アジア太平洋、欧州・中東・アフリカ、南米、米国で特別なプログラムを中継し、各地域のトピックをタイムリーに取り上げ、文化、多様性、アクセシビリティ、公平性、社会正義に関する重要な議論を常態化しました。また、これまでの進捗を称え、残された課題について率直に話し合い、2022年サミットの計画を検討しています。その一方で、2022年を通して行われる社員向けの講演シリーズ「Twitter Together」を世界中の地域で開始しました。

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Twitterは真にグローバルなインクルージョンを実現するためには、国際性と粘り強さの両方が必要であることを理解しています。その上で、会社として急速な成長を遂げながら、世界中の社員に平等に良い影響をもたらすIDEA活動を推進していきます。

Twitterは、グローバルに平等で、ローカルに根ざした企業を目指します。#UntilWeAllBelong

 

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