多くのファンを魅了したTBS日曜劇場「半沢直樹」。最終回のリアルタイム平均視聴率は32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、総合視聴率(リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率の合計、重複はカウント1として集計)は44.1%と共に令和時代においてドラマ部門1位となり、Twitterにおけるツイートも毎週世界トレンド1位になるなど、とても反響の高いドラマとなりました。
Twitter Japanは電通、電通デジタルと共同で、「テレビを観ながらTwitterを楽しむ人」の利用実態調査を行い、『テレビとTwitter』の関係について、今後の施策を考える上でいくつかの有用なインサイトを得ました。
番組に対する「熱狂度(ハマり具合)」はTwitter利用者が非利用者を大きく上回る
首都圏居住者を対象とした調査を行い「半沢直樹」視聴者(ほぼ全話観た人)の半数以上がTwitter利用者という結果です。
さらに「番組を観ようと思ったきっかけ」をたずねたところ、主なきっかけとしてTwitterがネットメディアの中で2位にランクインしており、多くの視聴者がTwitter上で番組に関する情報に触れたことで番組への関心が高まっていたことがうかがえます。
特に20代では、Twitterをきっかけに番組視聴している人が最も多いという結果になりました。
「半沢直樹」への「熱狂度(ハマり具合)」をみると、Twitter利用者と非利用者を比較して、軒並みTwitter利用者のスコアが高い結果となっています。
最終回は番組を観ながら、Twitter上でみんなで一緒に盛りがる
9月27日(日)に放映された「半沢直樹(最終回)」の放送時間中のツイートを分刻みで見てみると、大和田常務の『あ〜、すみません最近ちょっと耳が遠くて👂』のシーンでのツイート数が最も多かったことがわかりました。
次いで番組中盤の「花ちゃんが半沢直樹に励ましの言葉をかけるシーン」、「(頭取に代わって)半沢直樹が記者会見に現れたシーン」など、番組でも特徴的な場面でツイート数が大きく伸びています。
またツイート文中で最も多く使われた絵文字Top5をみると、感動や喜びを表すような絵文字が多い中、3位に「土下座」を思わすような絵文字もランクインしています。
番組でも話題になった「土下座」を視聴者がツイート文中に絵文字を取り入れてうまく自身の感情を表現しているようです。
TV番組視聴中の同時利用SNSはTwitterが最も高く、「テレビと一緒にTwitterを楽しむ」ユーザーが多かった
今回、スマートフォンアプリの起動ログ解析による「半沢直樹(最終回)」視聴者の番組視聴中のSNS同時利用率も計測しています。分析の結果、TV番組視聴中の同時利用SNSはTwitterが最も高く、テレビを観ながらTwitterを楽しむユーザーが多かったことがわかりました。
テレビを観ながらTwitterでツイートしたり、他の人の感想を楽しんだりするという視聴スタイルは増えており、特に「半沢直樹」では演者の名ゼリフや演技についてTwitterで一緒にツイートしながら楽しむというスタイルが回を増すごとに定着していったと考えられます。