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ファクトチェック機能「Birdwatch」をさらに充実

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火曜日, 2022年3月8日火曜日

Twitterは昨年、プラットフォーム上の誤情報対策として、誤解を招く可能性のあるツイートにほかの利用者が意見や情報ソースを追加できる新機能「Birdwatch」を米国で試験的にリリースしました。日本では現時点で導入されていませんが、アメリカでの実証実験の結果と機能の拡充について、日本の皆様にもいち早くお知らせします。

Birdwatchは誤解を招くと思われるツイートに対して、人々が共同で文脈を追加していく新しい方法です。Twitterは、人々が共同で作業することでさまざまな視点を持つ人々が、役に立つ背景情報をもたらす文脈を追加できると考えています。

今回、Birdwatchへの参加者や一般の人々、および有識者からのフィードバックにもとづいて多くの点を改善し、期待どおりの成果が出ました。米国でTwitterを利用している人々を無作為に抽出した調査では、次のような知見が得られました。

  • 大多数の人々が、Birdwatchノート(具体的には、Birdwatchの参加者が「役に立つ」と指定したノート)は実際に役に立つと答えました。これには、さまざまな政治的立場を持つ人々が含まれています。
  • 調査対象となった人々のうち、誤解を招く可能性のあるツイートに関するノートを読んだ人々は、ノートを読まずにツイートだけを読んだ人々に比べて、その内容に同意する割合が20%から40%低くなっていました。
  • これは、BirdwatchがTwitter利用者により役に立つ正確な情報をもたらしていることを示す、明るい材料です。この結果をもって、より多くのTwitter利用者からフィードバックを集め、さらなる改善ができるようテストを拡大します。

Birdwatchの可視性を向上

3月3日(米国時間)より、米国のTwitter利用者の小規模(かつ無作為に抽出された)グループが、一部のツイートについてのBirdwatchノートを直接閲覧できるようになりました。これらのユーザーはノートを評価することもでき、Birdwatchがさまざまな立場の人に役立つ文脈を追加する能力を向上させるための情報を提供します。

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ツイート上にノートを表示させるには、まず異なる視点を持つBirdwatchの参加者によって十分な数の「役に立つ」という評価を得る必要があります。参加者の視点の違いは、属性ではなく過去にどのようにノートを評価してきたかによって判断されます。評価法についての詳しい情報はこちらをご覧ください。

これまでの歩み

1年前にBirdwatchをスタートさせたとき、TwitterはBirdwatchを公開し、Twitterの利用者、Birdwatchの参加者、アカデミックアドバイザーおよび研究者からインプットを得ようとしました。私たちは、Birdwatchに投稿されたすべてのデータを一般公開したほか、ノートの評価に使用されたデータのコードも公開し、現在もこれを続けています。

Twitterコミュニティからのフィードバックとインサイトにより、Birdwatchは以下のように改善されました。

  • 多様な人々から「役に立つ」と評価されたノートを識別する機能を強化しました。
  • Birdwatchの参加者を保護し、人々がより快適に投稿できるようにするために、パイロット版では全員に自動生成されたエイリアスで投稿する方法を導入しました。
  • 参加者が自分のBirdwatchへの投稿がどのような影響を与えているのかを把握できるようにするために、自分のノートが「役に立つ」と評価されているかどうか、あるいは自分が評価したノートが他の人に閲覧されているかどうかを通知するようにしました。
  • アプリ内の通知機能を通じて、ノート内に情報ソースと明確な説明を記述することを参加者に推奨するようにしました。
  • 多様なフィードバックを必要とするノートをより簡単に見つけられるようにするために、テストの参加者向けにパーソナライズされた「Needs Your Help」タブを追加しました。

Twitterは先頃、Birdwatchの参加者が閲覧している情報の質をチームでも評価できるようにするために、AP通信およびロイター通信との連携を発表しました。さらに、誤情報、分断、ネットの悪用およびハラスメントを専門とする学者および研究者で構成されたアドバイザリーボードを立ち上げました。アドバイザーは、MIT、ワシントン大学、ミシガン大学情報学部(UMSI)などの団体に所属しています。

「オンラインで誤情報の拡散が続いており、偽りの情報、あるいはミスリードを目的とした情報にしっかりと対処するには、多方面からのアプローチが必要となります。Birdwatchアドバイザリーボードのメンバーとして、役に立つ背景情報を明示するランキングシステムといったコミュニティーベースのツールを活用してツイートに背景情報を追加するという、Birdwatch独自のアプローチを高く評価しており、このコミュニティが成長するのを楽しみにしています」- エイミー・チャン(Amy Zhang)(ワシントン大学教授)

Birdwatchが今日あるのは、パイロット版へ参加者した一万人のみなさんのおかげです。Birdwatch参加者は、ノートの執筆および評価に時間と労力を費やしてくれただけでなく、Birdwatch体験についての貴重なフィードバックを一貫して提供し、さらにBirdwatchの働きや改善点について、思慮深く率直なフィードバックも共有してくれました。

今後について

Twitterは今後も学び、反復し、オープンにしながらテストを拡充し続けます。最新のアップデートについての情報、ならびに当社の活動についてのフィードバックは、@Birdwatchをフォローしてください。

 

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